抗癌薬の臨床開発で模索される最大耐用量から至適投与量へのパラダイムシフトの現在地
細胞傷害性抗癌薬と異なり、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬では有効性・毒性に明確な用量依存性が成立しないとされる。これらの薬剤を最大耐用量(MTD)で臨床開発すると過剰投与になり、患者に不必要な毒性を与えたり医療経済的な悪影響を及ぼしたりする可能性が指摘されている。FDAは「Project Optimus」として、初期臨床段階での至適投与量探索を重視するよう促しているが国内外の規制当局から具体的な実現策は十分に示されておらず、製薬企業を含め手探りの状況が依然として続いている。シンポジウムでは薬理学の専門家や製薬企業の担当者が至適投与量をめぐる現状と今後の展望などについて議論を交わした。
日経メディカル
2026年10月12日 15:00