静脈血栓塞栓症予防に「取りあえず弾性ストッキング」のワナ
静脈血栓塞栓症(VTE)の予防は、入院患者に対して日常的に意識するテーマです。活動性が低下した患者に弾性ストッキングを装着することが、半ば習慣になっている内科病棟もあるでしょう。一方で、VTEの薬物的予防が本当に必要な患者に届いていないという問題もあります。 今回は、できているようで実はできていない、VTE予防のグレーゾーンを取り上げます。 VTEは、DVTと肺血栓塞栓症(PE)を合わせた疾患概念であり、病院内で発生する重大かつ予防可能な合併症です。入院中に新規発症したPEは院内死亡率11.0%と高く、入院期間の延長にもつながります1)。そのため、VTE予防はまれな事故への備えではなく、病棟診療の質に関わる日常的
日経メディカル
2026年09月13日 15:00