「がん細胞だけで増えるウイルス製剤」テロメライシン20年の開発秘話
2026年6月、遺伝子改変腫瘍溶解性アデノウイルス製剤スラタデノツレブ(商品名:テロメライシン)が、「根治切除および化学放射線療法の適応とならない食道癌」への適応で、先駆け審査を経て通常承認された。同薬の産みの親である香川労災病院(香川県丸亀市)病院長の藤原俊義氏(岡山大学名誉教授)に、開発の経緯から、同薬ががん細胞でのみ爆発的に増殖する機序や放射線治療を併用する理由、承認までのロードマップ、さらには適応拡大や次世代型ウイルスの開発の展望まで語ってもらった(文中敬称略)。――スラタデノツレブ開発のきっかけを教えてください。藤原 原点は、1991年に米国のMDアンダーソンがんセンターに留学し、遺伝子
日経メディカル
2026年08月11日 15:00