本当に去痰薬は気管支拡張症に効くのか?
気管支拡張症の診療で、喀痰は極めて重要な症状です。患者は慢性的な咳と痰に悩まされ、感染を契機に痰の量や膿性度が増し、増悪を繰り返します。気管支拡張症では、気道の構造破壊、粘液貯留、感染、炎症が互いに悪影響を及ぼし合う悪循環が形成されます。この病態は近年、「vicious vortex」と表現されることが多くなっています1)。 この悪循環を断ち切るために、気道クリアランス療法が気管支拡張症診療の中核に位置付けられてきました。体位ドレナージ、呼吸理学療法、PEPデバイス、咳嗽介助などの手技に加えて、薬物療法として去痰薬や喀痰調整薬も用いられてきています。日本の実臨床でも、カルボシステイン、アンブロキソール、ブ
日経メディカル
2026年08月24日 15:00