故郷と共に生き、故郷と共に逝く~「集落の看取り」という視点~
過疎地域で医療を続けていると、「地域医療を守る」という言葉に、違和感を覚えることがある。 もちろん私も、地域に医療を残し、地域を支えたい。しかし、人口減少と高齢化があまりに急速に進む現実の中で、単純に「守る」「維持する」というだけでは表現できないものがあると感じる。私が診療を続けている佐賀県唐津市七山地区(旧七山村)は、人口減少が著しい。無医村となった七山村に亡き父が1981年に診療所を開設した当時3000人を超えていた人口は、今では半分近くまで減少した。集落によっては空き家が増え、学校は統廃合され、商店も姿を消し、限界集落化が進んだ。
日経メディカル
2026年08月24日 15:00