『Marvel's Wolverine』レビュー
見事なキャラクター描写が派手な戦闘を支えているが、そのアクションも時間とともに底がついてくる。 今作で流した返り血の量は、オリンピックサイズプール4つ分を優に満たすだろう。Insomniac Gamesが与えてくれたアダマンチウムの爪によって、すでに数千の敵が命を落とした。『Marvel's Wolverine』が暴力表現において一切の手加減をしていないのは確かであり、スタイリッシュに血の宴を繰り広げる機会はいくらでも用意されている。だが、筆者の胸を躍らせるには単なる血飛沫だけでは足りない。そして、X-Men屈指の有名ヒーローを描いた本作で最も心を揺さぶられたのは、ローガンが自己受容に至る意外なほど繊細な物語だった。 物語は、ジェームズ・“ローガン”・ハウレットがナサニエル・エセックスと出会い、ミュータントコミュニティに引き入れられて特殊部隊「チームX」の要職に就いてから数十年後から始まる。百戦錬磨のヒーローとして描かれる彼だが、物語の開始時点で既に不穏な影が忍び寄っており、ローガンは失踪したミュータントの噂を追い、科学者ボリバー・トラスクを調査する任務に就く。そこから舞台は世界...
IGN Japan
2026年09月11日 04:04