東京ドームへ向かうTohjiが作ったもの
「これ、誰が出演者で、誰が客なんだろうね」「たぶん、あんまり分かれてないんじゃない?」「というか、これってヒップホップのイベントなのかな」「でも、ヒップホップじゃなかったら何なんだろう」正確な記憶は曖昧だけれど、確かそのような会話だったと思う。2019年頃、Tohjiが主宰した伝説のイベント「Platina Ade」で、個性豊かなアーティストたちがステージで熱狂を生み出している景色を見ながら、私は興奮と困惑を隠しきれずにいた。まだ名前は与えられていないけれど、間違いなく何か新しいことが始まった、と確信した。そして2026年、そのときはまだ名前のなかった何かが、巨大な形をもって私たちの前に現れようとしている。2026年、ヒップホップはかつてないほど多様性を手に入れ膨張している。ラッパーのオーディションプロジェクト「RAPSTAR」の応募数が過去最多となる1万2953人にのぼり、武道館公演やホール公演といった大規模キャパシティのライブが次々とソールドアウト。デイタイムもナイトタイムも数えきれないほどのクラブイベントが連日行われ、活況を呈している。そして、この起点をさかのぼると、先に挙...
ナタリー音楽
2026年10月19日 09:00